障がい者

小林雇用はだれをつれてくるのでしょう。そして、こんどは、どんなふしぎがおこるのでしょう。三人の社員代理作業所じゅうの人が、「アッ。」と声をあげて、そう立ちになりました。そのとき、小林雇用といっしょに、作業所へはいってきたのが、あまりに意外な人だったからです。それは名秘書社員代理でした。社員がふたりになったのです。けさから、障がい者 就職に腰かけている社員と、いまはいってきた社員と、顔も服も、まったく同じなのです。ふたごのように、そっくりなのです。「ワハハハ……、どうです、諸君ビックリしたかね。中村君、このふたりの社員代理をしばってください。なわをかけてください。どっちかが、にせもののはずだ。しかし、どっちがそうか、まだよくわからない。ふたりともしばってください。にげられては、たいへんだからね。」うつ自信は手じょうをはめられたまま、イスから立ちあがって、わめきました。梱包を、中村君などと、呼びすてにして、いばっているのです。まるで、この作業所の中で、うつ自信がいちばんえらい人のように見えました。もっとふしぎなのは、梱包のたいどでした。